1月紀行文 ギラリ





1月27日(木)ギラリ
 連日の快晴で毎日どこから撮影をスタートするか、いろいろと悩みながら査布嗄の賓館を出
発する。当然日の出前には現場にいなくては話しにならないので、早く出ると白煙が見えてくる
ものである。今日もそのとおりでかなり暗かったがシルエットもどきをやってみた。仕上がりが
気になる。すぐに追いかけして習家段先の踏切でギリギリ追いつくと、オレンジ色の半逆光に
輝いている姿に感動のあまりウォーと叫ぶ!目の前にどんどん迫ってくる光景はすごいもので
あるが冷静に露出を計算して思いきりアンダーに振って勝負をかける。よし!と手応えを感じ
る瞬間だった。クルマに戻ると、あまりにギリギリのタイミングのため自分のカメラを出せずに
いたセンさんが撮影できずにものすごく悔しがっていた。

気持ちの高ぶりの中でも客レの存在を忘れてはならず、即座にギラギラ貨物を追いかけ衛門
廟交換をいつもの装飾カマ6911を腕木入りで発車撮影し、即移動して西行を699KPの大カー
ブでやろうとするが間一髪間に合わず見る鉄。幸いここは電柱が線路から離れていて以前と
そう変わらない状態で撮影できる。林東停車を利用しさらに追いかける。

この列車の前寄りに全検出たてと思われるQJの回送車が組み込まれていて、これを入れた
編成写真を撮るため昨日卒業したはずの午前の丘に急ぐ。すでにふもとに何台かクルマが停
まっているが丘の上までクルマで登って他の団体を追い越す。ゼイゼイいいながら欧米人達が
登ってくる。25日出会った日本人Iさんも来て挨拶をかわす。後からクルマが続々と丘に上がっ
てきたのでセンさんがドライバー同士で情報交換をしていると「お前はやりすぎだ」「クルマを大
事にしろ」「あいつらは歩かせればいいんだ」と言われたそうだ。これが彼らの本音であり通常
の思考なのだろうが・・・。われらがセンチョクト氏はそんなことはありえず、かえってこちらが心
配になるほどの場所まで突っ込んでゆくのだから。そのセンさんだが丘の現場で三脚を据え70
−200を構え、ロアーにビデオをセットするなどまさに日本鉄の標準スタイルで撮影しており、ビ
デオ以外は手持ち中心の欧米人が周りにたくさんいる中でかなり目立つ存在だった。



 午後になり急に雲がでてきたので小興隆地−査布嗄のあたりをロケハン&撮影をする。昨
年2月小興隆地站を訪問したときに駅員の子供と奥さんを撮った写真を渡しに行くが、本人は
不在で変わりに旦那さんがいてかなり喜んでいたようだ。査布嗄方向には村の中を通って国
道に続く道があって思ったより楽にロケハンができた。集通線には珍しく10メートル以上ある深
い掘割の中を直線で数百メートル進む場所がある。駅がサミットなので西行にたいして煙が期
待できる。ここも捨てがたかったが掘割に入る手前が弱いSカーブになっていたのでこちらを選
択した。真直線の築堤ばかりでは芸がないばかりか変化が無くつまらない。せっかくバラエティ
ーにとんでいる集通なので線形を利用しない手はない。これは嗜好の問題で単純に私が首振
り場所やSカーブが好きで直線が面白くないということだろうが・・・。

夕方の客レタイムがせまる頃には
再び晴れ間が現れ、査布嗄から
数キロ先の築堤にてどう料理する
か悩む。太陽の強さとの兼ね合い
で順光側とシルエット側の選択を
せまられる。結局シルエット側に決
まって列車を待つ間に太陽を入れ
るか入れないかに悩むが、まだ光
量がありすぎて太陽切りにした。こ
れも結果が気になるところだが、
あれだけの光量だったらサイドギ
ラリもあったかもなと悔やむ。   
 昨日のバルブに満足して早めに
査布嗄の街に戻り土産ものや得
意のCD・VCDなどをあさる。まだ
DVDは普及率が低いようで流通量
は少なかった。「串」の看板を見つ
けてなぜか吸い込まれるようにこの店での夕食を決定する。羊肉串はよかったのだが、ホット
プレートを使った焼肉を中国で食べるとは思わなかった。他の炒め物は没有・・・。 


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1月紀行文 あっけなく終わりに
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