
1月紀行文 あっけなく終わりに

1月28日(金)あっけなく終わりに
賓館を出て駐車場から空を見上げると月や星が見えず、今日は一日曇りかなと近くの食堂
でゆっくり麺の朝食をとる。最後の撮影日なので以前から行ってみたかったアンズ畑ポイントに
到着し、日の出を迎えるがかなり暗くテンションが上がらない。
 クルマを査布嗄方向に向けてしばし様子
見をしていると散発的に煙が上がり移動し
ているように見えたので、シルエット位置で
スタンバイしているとフワフワ煙の東行重
連が通過(7:30)。査布嗄で西行と交換して
すぐ来るだろうと待つが、一向に来ない。
太陽が時折雲間から顔を出すようになり
順光側への移動も考えたが、マダラもい
やだったのでそのままの位置で粘ることに
した。8:50ようやく西行重連が通過したの
でこれを追撃体制に入る。小興隆地を過
ぎたあたりで東行の煙を現認し、よく見る
と「ああっ客レじゃん!」「いけね、また時
間間違えた!」「ひぇ〜っ!」とパニックに
陥るがあっさり客車は捨てて西行を追い
かけることに即断即決。習家段を過ぎてギラリの踏切まで来ると天気が回復してくる中またも
東行の煙を現認、すでに欧米鉄は丘の上で待ち構えていたので我々は踏切にて西行待ちをメ
インにして東行はついでの撮影となった。ちょうどこの辺りがサミットと分かったのが収穫であ
る。
3発目は昨日見る鉄した699KPポイントの大カーブで逆光から半逆光に変わる列車を撮影で
きた。林東停車を利用して達日其嗄の査汗哈達寄りの直線に向かう。国道からダートを抜け
てポイントへゆく途中から突然ものすごい風が吹き始め、畑の土が舞い上がり視界が悪くな
る。現場近くまでクルマをつけてもらい歩いてポイントにいくが撮影地のすぐ脇が畑になってい
て、細かい土ぼこりが容赦なくカメラに降り注ぎ何度も撤退をするが、その度に風が弱くなり再
び戻るという繰り返しをしている最中煙が見えたので覚悟を決め撮影した。センさんに言わす
と「こんなの砂嵐とは言わないよ、もっとすごいよ」だそうだが。機材の痛みが心配だ。
風は収まりそうになく以前ガイドをしてくれたハスチョロさんが住んでいたという査汗哈達(モ
ンゴル語の意味では白い岩)の村にて昼食をとる。白酒こそ飲まないもののもうほとんど終了
状態に入ってしまう。店を出ても風が吹き荒れていてお帰りモードに突入し、経由地大板のオ
ーバークロスにて16時までと時間を切って東行を待つ。デフなしのQJ6884が入換を行っている
が煙は横倒しである。15:23QJ6639の東行が発車、編成後部にQJ7143と7038が石炭を抜か
れ回送状態で連結されていた。DLが大量に増備されているなか全検上がりの車両も見受けら
れこの2両も検査に向かうものと期待したい。
駄文、駄作を御覧いただきありがとうございました。(了)

|