![]() ![]()
雪にやられた今回のツアーもそろそろ大詰めに近づいてきていたので、24・25日は石家庄でリ
ベンジをと考えていてどうしても今日中には石家庄に到着しておきたかった。という訳で9時前
には賓館を出発し北上してゆくと、国道と線路が平行しているのだがいつまで経っても列車が
通らない。通常考えれば複線の本線であれば同方向ならまだしも対向列車さえも来ないのは
異常事態である、数十分経った頃1本対向が来たと思ったら続けざまに両方向に列車が行き
交いはじめたのである。きっと事故でもあったのだろう。DLはなく客貨ともEL牽引であり、客車
は緑のものは少なく集通色や白オレンジなどがほとんどで、ELにしてもEF級EH級とも様々なカ
ラーリングが施され一昔前の全国一律の車両色という時代は終わっている。
![]() れば一日一度は蒸機を見な いと気の済まない煙中毒者 にとって移動日ほど辛いもの はないので、帰り道から大き く外れない程度の範囲で煙見 物をしてゆくことにしてまずは 鶴壁発電所に寄ってみたとこ ろ、近くの専用線を含め列車 の走った形跡がまるで無く黄 色信号が点灯する。現場に 到着すると出迎えてくれたの は紫色の煙を上げたオレン ジ色のDLだった。 相変わらず凍結した路面が 多いが乾燥路もかなり長い 距離が続く状態になってくる。 チェーンをはずすと凍結路、 着けると乾燥の繰り返しでど こかで決断しなければならな い。センさんが「もうとっちゃうよ!」と元気よく言ったので「おまかせします!」と一 言。
19日の夜訪問した湯陰の踏切でDLを見た。あ〜やっぱりもうないんだなと納得して安陽までく
ると怪しげな専用線の踏切があり直ちに聞き込みを開始すると。製鉄所にいるが出てこないと
のことで、いつもの突撃体制に入り短時間で引き上げる。これで中毒症状は治まったと師匠と
笑いあう、実に単純なものだそれまでの重苦しさが一気に消えていった。
河北省に入りハンダンという街に巨大な製鉄所がありここにもいるらしいのだがすでに暗くてあ
きらめた。近くのインターまで行くとちょうどゲートの信号が赤から青に変わったところで18時に 高速に乗ることができ、約165キロの道のりで21:18石家庄I.C着そして市内を通過して郊外の 賓館近くの海鮮料理屋に入る。
どこでも海鮮は高いらしいがここはかなりちょっと変わったシステムで客が材料をみて組み合
わせを考えて料理人が作るものと、作り置きを出すものがあった。中国の海鮮はちょっと勇気
がいるので(特に内陸部は)注文しなかったが、それでもかなりの額を請求されたようでちなみ
に白酒だけで88元だったそうだ。まあ本当か嘘か分からないが新彊のトルファンの酒だという
ので納得して飲んでいた。
![]()
|