”脱藩者たち満たされた集通・冬紀行”No6





1月16日(金)林東エリアのロケハン
 林東から衛門廟にかけては平行する国道から遠く離れており、林東から査布嗄に向かう際
にも「ここは山の中で非常に怪しい区間だろう、大築堤と切通しの連続じゃないか?」と是非現
地を踏もうと話あっていた区間である。すでに線路への入り口は見つけてあったのでそこから
線路沿いに衛門廟方向に進みながら撮影して行く方針とした。

 QJカントリーの地図を片手に半分道半分畑を強引に進む、センさんでなければできない技
だ。近くに踏切のある見通しの良い大きなカーブを最初のポイントとし反逆光の中で西行を手
堅くまとめる。カーブの先にクルマで行くが大型車では線路際までは行けないかもしれない。築
堤に水抜きの穴?(凾)があり少し気になるがすっきりした場所だ(701Kポイント)。一応マー
クしてさらに進むが大きなカーブは切通し、直線は踏み切りそばでゴミが多い上背景が何もな
く思ったよりつまらない。もうひとつ先のカーブと直線もほぼ同じ状況にがっかりして、衛門廟近
くの国道から見える長いコンクリート橋にまでたどりつくが、そこも足場が無くイマイチ状態だっ
た。期待が大きかっただけに何だか気が抜けてしまった。

 国道に戻りまた大回りして順光となる701Kポイントまで戻って西行を待つ。漠然と列車はし
ばらく来ないだろうなと乾いた大地に潤いを与えるべくカメラから離れると、東行の煙を現認、
「あれっ!客レじゃん!ひぇ〜っ」…。皆バタバタと線路際に走りだし装飾ガマQJ6911を撮る
が、何だかな〜の世界…。5人のメンバー全員が揃いも揃って客レの存在を全く忘れてしまっ
ていたのである。あ〜あ。ま、絶気だったししゃぁないか。


 
 客レと衛門廟で交換してきた西行を701Kで撮ったあとは林東進入のSカーブ俯瞰場所に移
動し昼飯タイムだ。山の上は風があり気温は−10度程度だが大変寒い、カップ麺をツマミに白
酒やビールが進む。こういう状況には白酒が良いと個人的に思うのだが、なぜか皆さんはシャ
ーベット状になったビールをお飲みになっていた。東行は2本行ったが西行が一向に来ない。
遥か先の衛門廟まで見えているので普段PCや携帯の画面を見ている目には視力回復に最
適だが、それにしても来ない。直線距離で400メートルくらい離れた丘に欧米人がいたのでか
らかいに行くとそこはさらに風が強く目だけしか出ていないドイツ人に「Hello!」と声をかけた
ら「こんにちは」と挨拶されてしまった。「じょうききかんしゃ」などの単語を知っておりびっくり、
「フローリアン・メニウスかい?」というと「No.No!」と強く否定、フランクフルトから来たという
彼は「寒い寒い」といって我々より先に山を下りていった。

 我々ももうすでに3時間半は山の上にいて力行の西行をまっていたが、山影が出始めたので
16時までに衛門廟に煙がみえなければ撤収と区切ることにした。結局ここでは13日に来ちゃっ
た撮りの1回のみの撮影しかできず、次回への課題となった。大板まで夕暮れのなか移動し
た。散々な一日であった。大板泊まり(巴林左旗賓館)



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”脱藩者たち満たされた集通・冬紀行”No7
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