芭石鉄路・沫江煤電 撮影紀 09,03,15 
No1



09,03,15 夜明け前の蜜蜂岩  

3月15日
 起床5:00で05:30にホテルを出ます。石渓站06:00発の1次に乗車するために石渓站に
向かいますが、ホテル前で停めたタクシーでしたが、さすが地元のタクシードライバーです。小
火車站というと迷わず站下の坂道に到着しました。
 ホームに上がるとまさに1次の組成中でした。暗がりにC2の白煙が鉄心をときめかせます。
現役蒸機は昨年の2月の鉄法以来ですから13ヶ月ぶりとなります。
 いつの間にか搬入された窓ガラスのある展望客車が常に定期列車にも組み込まれ、外国人
はそこに乗せられるのですが、陳さんが車掌に交渉してくれて、我々は機関車次位の客車に
陣取ることが出来ました。Tさんは始めての芭石鉄道に興奮気味で発車からずっと窓から身を
乗り出していました。
 30分くらいしてまだ薄暗い蜜蜂岩站に到着
します。今回のベースキャンプはこの蜜蜂岩
站構内にある医院兼旅館の二階に構えま
す。蜜蜂岩站で降車した我々はまずは宿に入
り荷物を置き、朝食を済ませます。ちょうど朝
食が終わった頃に2次が戻ってきますが、ま
だ薄暗くデジタルカメラだけで撮影しました。 
 2次の発車を見送った後、しばらくマッタリタ
イムです。芭石はこの時間も大切な時間で、
ここでのんびりしていると仕事で10秒単位の
仕事をしているのがうそのような時が過ぎて
行きます。人生の洗濯とはここで過ごす時間
のことを言うのだと思います。
 以前、芭石鉄道を訪れたときは廃止が取りざたされてあわてて訪れたのですが、いつしか芭
石鉄道は観光資源として認知され観光用の客車が製造され、それに答えるように週末ともな
れば成都やその他中国全土から芭石鉄道に乗り来る観光客がいると聞いていましたが、今回
も我々がベースキャンプの宿にも台湾人の観光客が宿泊していたのには驚いてしまいました。
彼らは撮影するでもなく、宿の一回の土間(けしてテラスではないと思うのですが…笑)で一日ト
ランプやお喋りに興じていて、それで一日を過ごすそうです。まぁ、考えてみれば我々が異常で
彼らが蜜蜂岩での正しい一日の過ごし方かもしれません。
 だいぶ周囲が明るくなったので3次の撮影のため蜜蜂岩を出発します。Tさんは初めての芭
石鉄道なのでロケハンをしながら有名撮影地の大カーブへ向かいます。沿線の菜の花はまさ
に満開でこの世のものとは思えない美しさです。これは私の念願でもあるのですが、いつの日
か自分が天に召される時には、この菜の花の中を列車の乗って召されて行きたいといつも思
っているのですが、現実にその光景を目にしていると実は今、天に召されるためにここに居る
のではないかと錯覚に陥ります。(笑)
大カーブではすでに成都の撮影グループが1
0人程度の男女がいてそれぞれ三脚を立てて
構えていました。このグループは全てデジタル
カメラでTさんは非常に憤慨されていました。 
 3次はやや遅れて11時過ぎに通過。今日は
日曜なのでこれ以外に2本の観光用の臨時列
車が運転されるとの事で大カーブでその臨客
を撮影します。この頃になると朝の曇り空の天
気も回復し、いつしか眩しい太陽が出ていまし
た。定期客レ(3次と4次)と下り臨客2本を撮
影すると昼も過ぎたので、蜜蜂岩に戻り昼食
を頂きます。本当は昼食を食べないつもりでし
たが我々が食べないとガイドの陳さんも食べ
なくなってしまうので、ガイドの労働条件維持のために蜜蜂岩站に戻った次第です。

左上:まだ太陽の差し込まない蜜蜂岩站を入線する2次
右上:菜子貝の大カーブでカメラをセット!(Canon EOS50Dで撮影)


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芭石鉄路・沫江煤電 撮影紀 09,03,15 No2
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