番外編 ウクライナ フォトランの旅 No5


【復路】
 撮影を終えた列車はTernopol駅までは蒸機
牽引で運行され、そこからは国鉄線の団臨とし
てELが牽引します。それまで蒸機牽引のためせ
いぜい40K/H程度の速度で運転されていたの
が国鉄線でEL牽引になると突然120K/H前
後の速度で運転され面食らってしまいます。  
 それまでは超ローカル線を走っていて軌道状
態もよくなく、ウクライナの鉄道はこんなものかと
思っていたのですが、本線に入ってその認識は
一変しました。広軌とはいえ上下がほとんど揺れ
ない軌道に乗り心地はかなり良いと思いました。
今まで側線で夜を明かしていた列車も今日は違
います。昨日までとは違うスピードで走ります。最高速度は140K/Hだったでしょうか?平均
して90K/H位で運転していたようです。
23日の05:45にキスフ近くのBorispol駅に定時
に到着。直前まで雨が降っていたみたいで駅前は
水溜りが出来ていました。我々日本人達はキフス
空港8時のフライトのため全員がこの駅で下車しま
す。西洋人も飛行機のフライトの関係で何人かが
下車し、我々と同じバスで空港へと向います。   
 我々を降ろしたDzhereio社の列車はこれからキ
フスの環状線をゆっくりまわってから終着駅のキフ
ス駅に到着する予定との事です。   駅から窮屈
なバスでキフス空港へ向います。沿線には異様に
マクドナルドがあり、ここでのマックの味は動なんだ
ろうと少し気になります。 キフス空港からPS845
(OS7172)便でウイーン空港へ向います。機内
はビジネス客がほとんどで、その中で日本人は異
様な存在に見えます。この日はヨーロッパ全体が
雲に覆われていると言う感じでした。
 ウイーン空港では4時間以上の乗り換え時間があるので、市街まででる方もいらっしゃいまし
たが、私は空港内でおとなしくしている
ことにしました。しかし、待合室で1時間
もすると飽きてしまい、他の方に荷物を
お願いして、出国手続きをして空港の
出発ロビーをうろうろしてみました。 空
港内で電話を探してみましたら、なんと
日本語で電話の掛け方が貼ってあるの
にはビックリしてしまいました。また、入
国審査のブースの隣にポルノショップが
あるのにもビックリ!もちろん入店して
いろいろ散策してみました。
 ウイーン空港から搭乗したOS51便はなんと満席との事で、往路はなんとか総書記閣下と紙
芝居様と連席でしたが、復路はなんとひとり、ひとり別々の席となってしまい、私は3列の真ん
中という悲惨な状況に。更に通路側に座った女性は神経質な人らしく、臭いのする私を気にな
って仕方ない様子で、こちらも気になってしまいます。
 結局10時間、一睡も出来ず、パソコンでこの紀行文を打ったり。ウォークマンで音楽を聴い
たりして、時間がたつのを待ちました。



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番外編 ウクライナ フォトランの旅 No6
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