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06,10,02 駝腰子―立新
![]() ってる立新の保線小屋だ。人里離れた土地なので 宿などあるはずもなく、保線小屋に泊めてもらうこと はごく自然なのだが、その環境はもの凄いものがあ る。詳しく説明すると、宿となる部屋は鉄道労働者 や周辺の地域の人たちのために森林鉄道が経営し ている商店のオンドルに間借することになる。だか ら我々が酒を呑んだり昼寝をしていたりすると突然 中国人が部屋にお構い無しで入ってきてビックリす る。相手は店に入るだけなので何の躊躇も無いが、 こちらはいささか引くものがある。そしておもむろに 品定め(と言っても種類があるわる訳でもなく、目的 の物が無いと代用品を探すことになる。)をして店主 に現金を渡すのだが、この店主がまた変わってい て、この店主は正式には森林鉄道の保線作業員兼 雑務係なのだ。午前中にはちゃんと保線作業をして いるのだが、2時間もすれば帰って来て、昼過ぎに は我々の昼飯の仕度をしてくれる。最初に保線作 業に行く姿を見たときには”我々の食事は17時に 仕事が終わるまでお預けだな!”と思ったのだが、 行ったと思ったらすぐ帰って来てしまったその姿に、 昼食がありつけるという安堵感と共に、”さすが中 国!”と訳も無く頷いてしまった。
06,10,02 駝腰子―立新
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