「修行の旅」12月26日(日)やっと修行解除



せっかく生きたSYがいるのでしっかり記録した



 京倫飯店が日航系とは露知らず、やたら日本語があふれているホテルだなと能天気に構え
ていたが誰に会っても問題ないので気にしなかった。8時半過ぎに自宅からセンさんとムンフさ
んがきて合流して、朝食をとりに表通りから少し入ったアパート1階で営業している店に入る。
冷たい豆腐に熱いタレをかけた「トーフノウ」と包子を食べる。朝はこのくらいがよい。高いなと
いったら、もう来なくていいよと言われたそうだ。「ここは北京の中心地だよセンさん!」。
食事後にムンフさんは仕事が
入りここでお別れとなる、「また
会いましょう、じゃあ!」と握手
して手を振る。「お世話様でした
ムンフさん!」。センさん行きつ
けの写真屋に寄りポジの上が
りを見せてもらうと、なかなかの
出来に師匠と「これはセンスが
いいねえ」とか「シルエットの撮
り方は私よりうまいね」とびっく
りするくらいの上達振りに驚く。
今日の北京発がCA421便で16:50発と遅いため秀水と呼ばれる偽物市場に行ってみる、マフラ
ーでも買って帰ろうと物色するとすぐ声がかかり欧米人はこの値段と1650元という法外な値札
をまず見せ、すぐあんたはこの値段でいいよと125元の値札を見せてくるのでここからが値切り
勝負だ。買わないよというとすぐに50元30元と下がってきてこちらが15というとOKサインをだし
てきたので細かい金がなく20元札をだすとなかなか手強く返そうとしないので強く5元!5元!と
いうと5角を渡そうとするなど完全になめられている。こちらも意地になり5元を返すまでその場
から離れずにしつこく5元と手を出していたら根負けしたのか、最後に「バカヤロ」と小さくいった
ので「それはアンタでしょ」といいかえしてやった。センさんに言わすとここでは値札のゼロ一桁
を取って半分くらいが相場だそうで大分儲けさせてしまったようだ。まあこのくらいの額で値切り
を楽しむ分にはリスクは少ないので偽物と承知で行くには大変面白く、それらしいお土産もの
も多い。



 買い物を終えクルマで1時間かからずに大灰廠まで到着し操業前のトマリ撮影を存分に楽し
む。3年ほど前に訪れた時には少し暗かったが、今回は順光フル露出で形式写真が撮れた。
カマ番号のペンキ書きも少し薄まったのでまあ良しとした。二七工場にも寄ってみると事務所
棟前に初めて見る解放型が止まっていて正面には日が入らなかったが、サイドを中心に良い
光線で撮影ができた。いずれもトマリのみだが久しぶりの晴天の撮影に満足した。我々が引き
上げる際に偶然にも8804様・O団長様・那須啓様のご一行とお会いし束の間の情報交換の後
私達は食事に、ご一行は解放の撮影にと分かれた。


                      良い光線で形式写真が撮れた    

  今回の総括をすれば、なんといっても雪につきる。このため大幅な予定変更と移動時間の
大増延、そして天候不順で9日間で何時間あったのかという晴れ間。また中国鉄の猛者でも経
験者はまずはいないであろう宿の火事と、散々なツアーであったが初訪問地区ということで得
るものも多くすでに次回の計画を立てようとしているところである。

最後に悪条件の中で最大限の力を発揮してもらったドライバー兼ガイドのセンさんとムンフさん
に感謝申し上げ「修行の旅」を終わってゆきたい。(了) 


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