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5月30日(日)宣化のSY
帰りの飛行機は北京17:10のCA451で時間があるため宣化製鉄所のSYを撮って行こうと計
画してあった。10月のツアーのときも通った国鉄線をアンダークロスする勝利橋の辺りに製鉄
所に出入りするためのヤードがあり、その辺りで見られるとのことで、まずそこに行く。白煙が
見え汽笛は聞こえるものの現物はなかなか現れない。国鉄線では貨物列車が閉塞待ちで停ま
っていると、大胆にも貨車の上に登り大きな石炭を下に放り投げているオバさんを発見する。
心得ているのかエアーが抜ける音がするとさっさと降りて行くところなど慣れているのか…。
本線上ではDF4や8Kが行き交っているなかようやくSY1177が姿を現わす。午前中は工場バ
ックで正面向きのカマを撮るには逆光で苦労する。やがてSY0782(青年号)、SY1121、SY1541
と次々に顔を出す。一様に工場寄りがテンダー側とどれも逆光で残念無念、乗務員は鉄慣れ
していて気軽に「ハロー!」等と声をかけてくる。キャブに乗れよと盛んに手招きするが一度乗
ったら最後どこまで連れて行かれるか分からないので無視する。洗車に行っていたセンさんが
戻りこの場は撤収する。
宣化には東と西に二つの工場があるようで、前述の場所が第一そして宣化火車站を挟み第
二がある。関係者の話によると宣化站まで両方から出入りがあるそうだが確認は出来なかっ
た。ウラルートを使い第二工場内部に入り、センさんが何ヶ所もの踏切番に蒸機の居場所を聞
き出しやっとSY1113をみつける。日曜日で休んでいる部署が多く活発な動きは見られない。石
炭?の山の上で撮影しているとそこに敷かれたレールにSY0299がやってきた。風が強くて石
炭カスで真っ黒だがこのまま飛行機に乗るはめになる。最終日に石炭の多いところに行くのは
考えものかな…。
14:30余裕で空港到着。八達嶺高速の峠道では大型車の通行規制が行われていてスイスイ
だった。クルマを駐車場に入れている間一足先に地下の食堂で遅い昼食をとる。オカズを2品
とビールを2本頼んで食べているとセンさんが、「CA便まだ成都を出てないって、1時間遅れらし
いよ」「え〜っやっぱりか」と私達。経由便はこれだからなとすでにこの時成田空港からの最終
電車に間に合わないことを確信し、豊田机務段氏に「家まで宜しくお願いします」とクルマで送
ってもらうことにした。
CA便では偶然にも内モンゴルの海拉尓の実家から留学先の日本へ戻るモンゴル族の女性
と隣り合せとなり、モンゴル人の置かれた状況などの話でおおいに盛り上がった。
今回は2人で機動性に富んだ行動パターンがとれた、私はビデオを持っていかなかったし豊
田机務段氏はデジ一眼主体ということもあり三脚の出番はほとんど無かった。小人数と三脚無
し、こんな楽に撮れたツアーは初めてだった。センさんには長い時間の拘束と長距離の移動で
大変な思いをさせてしまったが、「冬は拘束が短いから同じこと」と言ってくれるセンさんに感謝
するしかない。本当にありがとう!。
長文そして駄文をお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。
(了)
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