番外編 ウクライナ フォトランの旅 No3


途中退避で停車した駅では出迎えの馬車が到着していました。最初はヤラセと思ったくらいです。

【フォトラン行程】
ここで今回のフォトランにつ
いて説明させていただくと、
このフォトランはウクライナ
のDzhereio社が所有する
蒸機と客車をウクライナの国
鉄線上の風光明媚な線区に
走らせ撮影をさせるという企
画で列車は昼間に一日8回
程度を目安にフォトランをし
て、夜は主要駅の側線に入
って停車して夜を明かしま
す。一日だけ機関区でのバ
ルブ撮影がある日もありまし
たが、ほとんどの夜はディナ
ーを済ませて、そのまま就寝
というパターンでした。
今回のフォトランで一番の気に入ったカット。これくらい晴れていれば文句はなかったのですが…
   
 フォトランは駅の発車を撮らせて、停車し乗客を乗せると言うパターンが多かったものの、い
くつかの駅間では景色の良いところではそこに停めて、乗客を降ろしてから退行して撮影をす
るという形態でのフォトランもありました。日本では国土交通省の許可がなかなか降りないため
撮影のために本線での退行は出来ませんが、国が変われば"そんなの関係ない!"とばかり
に撮影のため退行は当たり前。驚いたのは閉塞中間駅に停車して、(当初の予定には無かっ
た)DL補機を切り離してフォトランしていましたが、ふと思えばこんなことしたら、一閉塞に2列
車が居る事になるんだけど、大丈夫なの?と首を傾げてしまいました。


【撮影地】
 フォトランでは撮影地の選択が重要となり
ます。今回の撮影ではすべてDzhereio社
まかせで、お手並み拝見と言ったところでし
たが、さすが良くここを設定してくれたと思う
撮影地はごく限られ、ほとんどがどうでも良
い駅発車の写真ばかりでがっかりしてしま
いました。特に後半はどうでも良い駅発車
ばかりで"おっ、ここは良いぞ!"と思う撮影
地は通過という砂を噛む思いで通過してい
く場面がいくつか見受けられました。今回の
経験から私たちはこんな企画には乗らない
ほうが懸命だと言うことを嫌というほど思い
知らされました。特に最終日に給水をした
駅を出たチャーター列車が峠越えのため蒸
気4台+DLで全力で上る場面で特大築堤の大Sカーブを俯瞰できる場所がありながら、フォト
ランしなかった(出来ないのであれば先回りの手段を講じるべき)事に失望を感じ、今回の旅
行参加は失敗だったと思った瞬間でした。

【車内の事】
客車は13両編成で一度に多くの人の食事をこな
すために3両もの食堂車と1両のバーを連結して
います。食事は例外をもありましたが原則3食共
車内で出される料理を食べます。もちろんアルコ
ールもありますが、地元の物価の数倍以上の値段
のため(ビールが地元の商店で50円〜80円で売
られているのに食堂車では450円程度の価格と
なっていました。)、停車時間に駅前でビール・ワイ
ン・ウォッカ等を買い込みするようになりました。 
 寝台車は4人用のコンパートメントの2人使用と
なります。暖房は石炭を炊いてまかなっています。
給湯設備もあり、朝だけは熱いお湯がもらえます。
車内は北海道の持ち家の中のようで25℃程度に
なっておりTシャツでまったく寒さを感じませんでした。
事前の説明では列車内にはシャワー・冷蔵庫完備とインホメーションされているものの、実際
には主に従業員用のシャワー室がひとつあるだけで、それも原則はお客には使わせないと言
うことでビックリしてしまいました。
 フォトランの性格上、また夜は側線留置
のため車外へ垂れ流しのトイレは使用で
きないために、車内のトイレにおまるを持
ち込んで、そこで済ませました。今回のO
谷連隊長ツアーではご夫婦連れが2組。
お嬢様をお連れの方がひと組いらしたの
ですが、女性陣は意外にも苦情も出さず
にトイレなど使われていいて、使い始めれ
ば抵抗はないのですが、かえって私のほ
うが使うまでに勇気がいりました。



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番外編 ウクライナ フォトランの旅 No4
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