オヤジ達の熱い修学旅行
08 蒸汽机車撮影大祭 No3


【2月10日】 No1
 
  調兵山站で夜明け前に佇むKD6の201次  08,02,10  

 10日は朝食を済ませると、すぐさま調兵山站で夜明け直前のバルブ撮影となります。白々と
あけてきた空をバックに201次牽引のKD6を撮影します。KD6も通常は動くことなく小青の修
理工場で休んでいます。今回はKD6をチャーターして定期運用に入れてもらいました。私自身
KD6に火が入っているのをはじめてです。
201次は定刻の06:28に調兵山站を発車していきました。すると06:32着の大明站発102
次が構内外れから姿を現します。ほんのり明けた朝靄の中を白煙をたなびかせた定期蒸機客
レがすれ違う姿が調兵山站構内で見ることが出来ました。なにと素晴らしい光景でしょう。思わ
ず足の振るえと、こぼれる涙を感じました。あの光景はたぶん私がこの世を去る最後の瞬間
に見る、想い出のひとつとして出てくることでしょう。
 発車を見送ると手際よくホームから機材を撤収し、バスで三家子站に向います。調兵山で発
車を撮ったKD6の201次と大明行の101次が並び、そして101次が先行して発車していきま
す。本来なら陽の出直後の素晴らしい光線(我々はそれをエロエロ光線とか卑猥な光線とか呼
んでいます。)で撮れる手はずだったのですが、あいにく雲が厚く太陽が望めなかったのが残
念です。しかし、この世の中で定期客レが2本並び、それぞれ発車していくと言うこの世の物と
はと思えない光景に一同、うっとりしてしまいました。
 この撮影後はちょっとしたト
ラブルが待っていました。バ
スに戻ると、2台のバスのう
ち大型のバスのエンジンが
かからなくなってしまったと言
うのです。201次を追っかけ
なくてはなりませんから時間
の猶予はありません。大型
のバスの人を全員、もう1台
のバスに乗せてしまう案も出
たのですが、たまたま大型バ
スが通せんぼした形で誰も
乗っていない定期バスが後
ろに居たので、すぐさまその
運転手と交渉し、借り上げ交
渉成立で列車を追いかけま
す。站前から国道へ出る通
常ルートは通行不能なので、とりあえず進めそうな道を進みます。途中で貨車の積み込み場に
出ました。おりしも,運材車にクレーンで木材を積み込んでいる真っ最中で、終わるまでに時間
がかかりそうでしたが、たまたまバスには鉄法鉄道部の管理者が乗っていて、木材を積み込
んでいる労働者に作業を中止させて、我々のバスの通行を優先してくれました。
 国道に戻る事の出来たバスは一路。孤山子站に向います。孤山子站では時変された201次
が待っています。我々の到着を待って201次は発車していきました。すぐ折り返してくる204
次も孤山子站周辺で撮影して一旦は王千線での撮影は終了。今度は小青の操車場(貨物站)
でSYの3重連の撮影です。この3重連撮影はC57135様が、かつては中国の各地で見られ
た蒸機3重連を最後にこの眼で焼き付けておこう!と言う発案で計画され、鉄法鉄路部でも前
例がなかっただけに実現までにはかなり厳しいものがあったようです。
 小青で実現した3重連は実
際に山に返す運炭車を連結し
ています。そして小青操車場
(貨物站)で2回。大青站で3
回のフォトラン運転され一同
満足していました。特に中国
鉄ちゃんの経歴の深い方が"
重連は撮ったことがあるけど
1両が逆だったりして、正向の
3重連は初めてだよなぁ…"な
んて話に盛り上がっている場
面に出くわしたりしました。  
 一日目もまだ半分なのにも
う充分!なんて声も聞こえま
すがc57135様いわく"まだ
まだ楽しませますよぉ!"と頼
もしい一言。小青修理工場でSYの模型などを楽しんだ後は小青修理工場内の食堂で一同食
事を頂きます。もちろん、午前中だけで充分満足しているので思わずビールに手を出して、一
堂盛り上がります。 
↑左上:孤山子站を発車する変204次                    ↑右上:小青站を発車するSYの3重連

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08 蒸汽机車撮影大祭 No5
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