思い立ったら 集通鉄路へ 9月22日



上:北京北站に到着した1458次 下:列車削減のため1線1面になった北京北站。不要となった線路は撤去されて
いた。この土地は売却予定との事。
 朝6時頃、ちょうど杯柔あたりで車内
放送が始まり、人々が起き出した。こ
こから北京市内までは車なら1時間程
度の距離だが、列車は迂回する上に、
時間調整のためゆっくり走る。程なくし
て車掌がやって来て、私に何かしきり
に話しかけるが、意味がわからない。
そのうち携帯に何か入力して私に見せ
る。内容は”降”と言う字と”北京”
と”?”字が入っている。どうやら「キッ
プは大同までだが、そこまで行くの
か?北京で降りるのではないのか?」
と聞いているようであった。口頭で「ペ
キン」と言うと首を傾げる、どうしてわ
からないのかと、こちらも日本の携帯
で”北京”と入力し見せると「ベージン」
と納得する。なんと私の発音が悪く意思の疎通が出来なかったみたいだ。

下左:北京北站の駅舎。この良い雰囲気をいつまでもとどめて欲しい。 右下:無造作に停められた呉さんの自動車


上:北京鉄道博物館に放置されている満鉄時代の展望車 下:ほとんど口にすることが出来なかった北京ダック

 北京北站に到着すると、前日お願いしていた
北京鉄路局外務部副部長の呉継民氏が迎え
に来てくれていた。自分の管理区域であるため
無造作に北京北站構内に彼の車が停まってい
るのがなんとも笑ってしまう。市内で朝食後、時
間があるなら北京鉄道博物館に行きたいが、
時間が無かったら北京空港に直接連れて行っ
てくれれば、それでありがたいし、もし所要があ
るならタクシーに乗せてくれれば良いと伝えた
のだが、彼曰く「外国の鉄道労働者が北京で困
っていたら、手を添えるのが私の仕事。何でも
言ってください。」を繰り返すばかり、結局彼急
遽会議が入り、北京鉄路局の子会社の旅行会社に頼んで私を博物館経由で、飛行場まで送
ってくれることになった。飛行場の直前で「食事をしましょう!との事。「さっき食べたので要らな
い。」言っても「呉さんから、食事の接待するように。」と指示を受けていますのでと、有無も言
わさず飛行場近くの高級レストランへ。出てくる料理は最高級品ばかり、そして究極は北京ダ
ックまで出てきて…ありがたく少しだけ頂いて空港へ。旅行社の人に呉先生にはくれぐれもよ
ろしくお伝えくださいと言って別れた。
 帰りのMUも何とか定時で離陸。短い撮影旅行が終了した。


トップへ
ひとつ戻ります