新幹線の名脇役 保守・試験車両 No4
個室寝台も設定されていた961形式



77,07,12 大阪第一運転所   


 近い将来全国に広がる新幹線網に対応して、高速化を視野に入れ試作された961形式。登
場当初は新大阪−米原間で夜間に速度向上試験をしたが、騒音の苦情が多く寄せられたた
め、あえなく試験は中止され、永らく大阪第一運転所の構内に留置されていた。ほとんど雨ざ
らし状態で、たまに交検のために構内を転線する程度で、パンを上げた姿もなかなか見る事
は出来なかった。なお、車内には全国新幹線網が完成した時に必ず必要になると、個室寝台
も設置されていたが、この経験が、後のブルトレの個室化に役に立った事はあまり知られてい
ない。

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