金杯号と4千キロ・中国西部蒸機開拓の旅
03,09,21 西寧−哈爾盖−徳令哈 No2

03,09,21 南山 DF4 0114+DF4 1869+FC RDP−V(+1)
 昼食後はひたすら西に走る。途中、チベット族の巡礼の一団に遭遇。デジカメに収める事
が出来た。比較的大きな天峻と言う街を過ぎた
後、景色が一変しだした。それまで高原の穏やか
な景色だったが、突然山が目の前をはだかり、道
が山肌にへばり付く様になっている。凄い峠越え
だ。頂上では信じられない数字を見た。なんと"標
高3780メートル"と書いてある。富士山より優に
高い場所である。そして峠を降りると線路があっ
た。実は峠の前に総書記閣下が後ろから東風の
貨物が来ていると言っていたので、ここは良い撮影
地だと金杯号を停めて、外に出た…とその瞬間、
体がおかしい。息苦しいし突然凄い目眩がかしたと
思うと、耐えがたい頭痛に襲われた。"これって高
山病"と思ったが大好きなDF4がやって来るのだ
から、ここで日本男児としては躊躇しちぁいけない
とカメラバックを背負い、三脚を持って走るが足が
前に出ない。こんな事は生まれて初めてだ!(富士
山だって登った事ないのだから当たり前だが…後
で笑〜その場は必死)程なくして、峠のトンネルの
中からDF4のヘッドライトが見えた頃、総書記閣下
が「後からも来たよ!」との声。振り返るとDF4の重連がまるで下杭子のコンクリート橋のよう
なところをうねうねと登っているではないか。思わず「ここって熱水?」と聞くと総書記閣下も「凄
いね!」と笑ってその光景を眺めていた。トンネルから出で来たDF4をしっかり頂いて、交換の
DF4ももちろん頂く(今回の旅行で三脚を使ったのはこの時だけ)。そしてこの時の時間は17
時過ぎ。まだまだ陽は高く、西に来たと言う実感を頭痛の中で感じていた。
撮影後先ほどの列車を追う様に、車を走らせるが驚く事に、ループはここだけではなく、さらに
奥(峠の下のほう)にさらに4つの半ループ線があり、そのうちひとつは完全なループとなってい
て最近は集通でも感動しなくなったが、「これはすごい!まさに模型の世界だ!」と感動の嵐。
今回の旅行の趣旨とは異なるが、DF4の至極の撮影地を発見した喜びに浸る!カマが無くな
ったら絶対に来よう!と心に誓う…ただしこの高山病を何処かで克服しなくてはならないが。
その後は、息苦しさは解消されたもの、頭痛はさらに酷くなり、結局ホテルのある徳令哈まで
続き、最後にホテルの生垣に嘔吐。全く感動の光景を見た代償がこれではやり切れません…
でも、また来るゾォ!

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