愛しいDLたち (過去帳4)
播但線のDE10の旧客



77.06 溝口      


 もう電化された播但線−福崎の客レ全盛期時代の写真。蒸機時代播但線は姫路−和田山
間の直通列車は豊岡機関区和田山派出のC57、姫路−寺前の区間運転は姫路第一機関区
のC11に区別されていた。DL化後、区間運転は姫路第一機関区がそのまま継承しDE10が
充当されたが、豊岡機関区はSL廃止と同時に庫も統廃合され、代わって直通運転の客レは
福知山機関区のDD51が充てられた。その後は姫新線が完全DC化されたことや山陰線のD
C化が進んだために区間運転も福知山機関区のDD51が充当されていた。したがってDE10
の客レ時代は非常に写真が少ないと思われる。
 ちなみに50系客車が一番最初に投入されたのは播但線で、この区間運転の旧客で通学し
ていた学生が仲間とふざけている間に開いていたドアから転落し、死亡した事故があり、国鉄
本社に県知事、教育委員会、学生代表が陳情に来て、時の総裁が「自動ドア付きの車両にし
ます。」と明言したという逸話も残っている。
 まったくま余談ながら、新橋駅前のC11292号は実は晩年、播但線、姫新線を走っていたカ
マで、私も292号の引く客レに乗ったことがある次第。


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